ニコンF2が3台、それもすべてワインダー付き。
当サイトを運営するトップウイングの社主は無類のカメラ好きです。
写真の腕前はハッキリ申し上げて下手です。
修理の腕前はハッキリ申し上げてヘボです。

その御仁が重い腰を上げてDP-1の修理に挑戦しました。
皆様の挑戦の人柱になれたら光栄です。


このCdSのご注文方法


それではスタートです






最初に本当にCdSが劣化しているか調べます。
これを怠ると無駄骨を折ることになります。


まずは電池室を空けて電池の液漏れがないか点検です。
また、電池の消耗の度合いもチェックしてください。
取り出した電池の電圧が出ず太鼓状に膨らんでいる場は給電経路のどこかでショートしています。



電池室の蓋は10円玉で開けましょう。
ドライバーだと確実に蓋に傷が付きます。


ファインダーを外した状態でボディ側からの電源の供給状況を調べます。
このときテスターの指針が振れない場合は・・。
  
@巻上げレバーを予備角まで起こしていない。

A電池室で接触不良(液漏れ)が発生している。

Bボディ内の給電経路に異常がある。

C電池が切れている。

のいずれかでしょう。


テスターが無い場合はここを飛ばして次にお進み下さい。


次にファインダー側のテストです。
ファインダーを装着した状態でバッテリーチェッカーのボタンを押してメーターそのものが正常に振れるかテストします。



正常であれば指針はこのように真ん中付近まで振れます。
いや、もしかしたらもう少し右側寄りになるかもしれません・・・・。
いずれにしましても振れればOKとしましょう。(苦笑




ここでメーターが振れない場合はメーターそのもののトラブルと考えられます。



それではいよいよ分解です。
この写真ではNikonマークの入ったフロントカバーを外してありますが本当は外す必要はありません。

まずドライバーを当てている部分のネジを外します。
ロットによってこの部分はプラスネジとマイナスネジのものがあります。
したがって精密ドライバーは両方用意したほうが良いでしょう。



これが外すネジの位置です。


外した部品です。
外側の大きいものがゴム製。
小さい方が金属製です。


丸印の中に見える部品は4箇所すべてのゴムの穴の中に装着されていたものです。
ゴム部分がネジを締めることによって陥没しないようにするためのものと思われます。
非常に小さいものですので紛失しないよう細心の注意を払ってください。


あと4箇所のネジを外します。
これらのネジは上の部品の下になっており普段は見えません。

4本のネジを外した後にプリズムの左右の金属カバーの部分を持って上に持ち上げます。
電気接点が何箇所かありますので垂直に引き上げるのではなく左右どちらかを先に引き上げると良いでしょう。。





プリズム部が外れてようやく中が見える状態になりました。
まるで上海蟹です。


これが露出計の回路基板です。
左右に各一個のCdSが見えます。


* CdSに極性(+−)はありません。


前方から見た内部です。


基板を外します。
基板は2箇所のネジで固定されています。


Y字型のこの金具は両端部でCdSを押さえる役割をします。
このY字型の金具は再組み立てのときはネジの頭とスペーサーの間に挟んで固定します。



基板を外すもう一箇所のネジです。





隣のネジを間違って外すと悲惨ですのでご注意下さい。


CdSが装着されている部分を取り外します。
ネジは左右に一箇所ずつです。



やっと基板が外れました。
CdSを軽く上に引き上げると基板が外れます。


上から見た基板です。



この辺ですべての構成パーツのクリーニングを行ってください。
画像でも解る通りかなりホコリまみれになっているはずです。



基板の拡大写真です。

基板上の半固定抵抗は明るいところでの感度調整、もう一つが暗いところでの感度調整のようです。
この抵抗を調整するためにはファインダー部を開けたり閉めたりとかなりの根気が必要です。


ここはあっさり一番楽なASA感度をずらす方法で感度調整をします。
その方法は一番下です。




どうしても半固定抵抗を調整したい場合はファインダー上部の貼り皮を剥がしてみてください。
その下の楕円形の金属プレートを剥がすとポッカリ穴が開き外部から調整できるようになります。




基盤の裏側をお見せします。


ハンダ鏝を使用してCdSを取り外します。
できればソルダーウィック(ハンダを吸い取る網線)をご使用ください。


右の2つが取り外したCdSです。
左のCdS2個が新たに取り付けるものです。
(この金属ケース入りは完売ですので現在販売しているタイプをイメージしてください)



取り付けの前にテスターで新旧の抵抗値の変化を測定してみてください。
同じ値を示すようでもここは新しいCdSに交換してみましょう。




新しく取り付けるCdSの足には絶縁チューブを使用したほうが万全です。
チューブが無ければ取り外したCdSに付いていたものを再利用します。
CdSの足は根元から折れやすいので90度曲げるときはチューブを被せてからゆっくり曲げてください。


現在販売させていただいているCdsは熱収縮チューブで絶縁加工をして足を90度曲げてあります。


メーターの校正はASA感度設定ツマミをずらして行うのが最も楽です。
かなりの幅で補正できます。


ASA感度の設定をずらには3箇所のネジを緩めます。
画像のように完全に取り外すとあとあと面倒なのでここは緩めるだけにしたほうが良いでしょう。
ASA表示はツマミを持ち上げると変更できますがそれをせずツマミ全体をずらして校正します。




ご苦労様でした。

貴方は貴重な文化遺産をオリジナルと同じ部品で復元することができました。
おめでとうございます。


このCdSのご注文方法